先のことを考える

2018年8月4日ライフスタイル

奥様の助言

奥様は一級建築士です。元々は大手ゼネコンの建築設計部で設計の仕事をしていました。13年くらい前に子供ができて、子育てに専念すると仕事を辞めました。
今は、子供も中学生。手も離れて、ビジネスをしています。と、言っても一般的に不動産投資と言うもの。違いは自分の強みを生かしてリノベーションで古い物件でもお客さんをつける戦略です。今後は、介護施設を作って貸すビジネスをしたいと言っております。
さて、そんな奥様が最近私に言うのは、「次の10年、どうするの?好きなことやった方がいいよー」と。
ま、そうは言っても、子供は私立でこれから大学進学などでお金もかかるし、あまり気軽なことはできないのでは?と思ったりします。でも、そんなことはあまり気にしてないようです。
何とかなると思っているのでしょう。

目先のことしか考えない思考のクセ?

今週、アート・アンド・ロジックという研修を受けました。絵を描くばかりであまり身にならないのでは、と思ったその研修で指摘されたことがありました。何でもいいから鉛筆で絵を描いて下さい、というもの。そのなかで、参加者皆さんの思考のパターンを講師が分析します。昨日起こったことを思い出して描く方、研修テーブルに置かれたコーヒーカップを描く方、何か自分の頭の中のイメージを絵にする方、など。それぞれ何でもいいからと言われて描くものによって、その人の思考のクセがある程度わかるとのこと。
私は目の前にあった、参加者の持参したペットボトルと、その横にあった、研修テーブルのグループを表すパネルの「B」の文字。
これ、思考が完全に目先の事を考えている、そういう思考パターンなのです。謂わば、クセです。
キャプチャ

保険のかけ方

そう言われれば、他の人と比較して、目先の事しか考えてない生き方をしているのかもしれません。仕事も常に目の前の事を片付けるやり方で夢中でやって来た気がします。
奥様の考え方は全く違うなと思います。それは小さい頃に兄を病気で亡くしたという境遇も関係があるのではと思います。先のことを考えて、万一に備える。保険のかけ方もそうです。私は、どうせそんなに悪いこと起こらないだろから、先のことをなんか考えない傾向があります。保険の契約もなに選んでいいのか解りません。しかし、奥さんはちゃんと最悪のリスクをありありと実感できるというか。。。先日、海外に自宅の高価なバイオリンを持ち出す為に保険に入りましたが、それなども、しっかりと考えて、保険に入ります。
cedar top violin
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「心の定年」本

そんな目の前の事ばかり考えて突っ走ってきたサラリーマンも、人生曲がり角なのかも知れません。最近、40代の心境を見事に解説した本に出会いました。「こころの定年」を乗り越えろ 40歳からの「複業」のススメ (朝日新書)
社会的にも肉体的も曲がり角になりがちな現代社会の40代。迷えるそんな世代は、「心の定年」を乗り越え、人生の後半戦に備える時期なのだと諭します。(少し前に読んだのでニュアンス違うかも。。。)。
今までの仕事のやり方や会社との関わり方を考え直し、後半戦をどう生きて行くかを考える必要性を感じさせる内容でした。

 

そして、冒頭の奥様の言葉。近視眼な自分の思考のクセの自覚。組織変更による仕事の環境変化。酒に弱くなった身体。入社当時の大先輩達の退職。最近の周りの出来事が、背中を押している気がします。心の定年を乗り越える旅路への。