「みんなで筋肉体操」からNHKを考える

2018年8月30日エンターテイメント

衝撃的な番組

月曜日。夜家に帰ると、テレビがついてました。奥さまがなにか見ていたようでした。そのままつけっぱなしにして、画面を視もせず別なことをやってました。
したところ、夜中に変な番組が始まり、何気なく目に入りました。
マッチョな男三人が、台の上に立っています。その後、腕立て伏せを始めました。NHKの「ラジオ体操」のパロディかなにかかな?と思って見てたのですが、笑いがありません。
不思議に思って、画面表示キーで、どこのチャンネルか確認しました。
NHKです。
え?これ、NHKなの??
腕立て伏せは続きます。
そして、やってる男達、疲れてきます。それでも、笑いもなく、真面目に腕立て伏せを続けます。
いゃー、これ、お笑いじゃないの??
笑うとこないの??
夜中の私の頭のなかは、軽くパニックです。何なのこの番組。
今度は、番組表で確認しました。NHKの5分番組です。
腕立て伏せが終わったら疲れた感じで男達は台の上に座りました。真ん中の人がちょっと格好つけて座ってます。筋肉ムキムキなんだけど、髪が長くて若干気持ち悪いです。そして、笑いがないです。
でも、変だよね?笑うとこだよね??
夜中の衝撃的な番組は、ネットで紹介ページもあり、真面目に宣伝されてます。
真ん中の男は、武田真治だったのね。。。

最近のNHKは頑張ってる?

衝撃的な番組が夜中に放送されました。
紅白もそうですが、最近のNHKは何か新しい放送局の姿を模索している感じのする番組が目立ちます。
プロフェッショナル 私の流儀のアプリなども話題性がありました。
テレビ離れが言われる昨今、これだけの古い組織のなかで、変革が行われ、何かしら外からその変化が垣間見る事ができる。それ自体はすごい事をだと思います。
でも、この方向性はいいんだろうか。
確かに、話題性のある番組を作ってネットで拡散されるとNHKを見に来る人が増えるかも知れません。
ただ、今回の番組もそうですが、なにか視聴者を小バカにしたようなものになってないかなと思います。笑いを誘ってる割には、真面目にやっている風を装い、わからない人には分からないことをよしとする雰囲気を感じます。いつぞやの紅白のタモリ、マツコの寸劇もそんな感じを受けました。
NHKがこんなことやってる、と言った意外性をネタに、話題に取り上げられることのみを狙っているんじゃないかと。

文化を担う

そもそも、NHKってなんなんでしょう。そんな思いで、調べてみました。(文化を担う: NHK

豊かで、かつ、良い番組の放送を行うこと

それにより文化水準の向上に寄与すること

とありました。
高々5分番組で、それを目指せとは言いませんが、何かちょっと目指すべき道違わないかなぁ、と感じる出来事でした。
筋肉体操の試みは、衝撃的で、面白いとは思います。
でも、「NHK、ここまでやるか?!」的な意外性のみを番組に求め過ぎてないか、と感じてしまいました。そのうち飽きられてしまうような一過性の手法ではないでしょうか。
英国のBBCのドキュメンタリーとか、この映像、どうやって撮ったんだ?ってな意外性があります。
そういう方向性を期待しちゃうのは、個人の趣味の問題でしょうかね。