コロナ対策で三田国際学園はネット卒業式。iPadで全員参加がすごい!

2020年4月2日家族と自分

Pexelsのbongkarn thanyakijによる写真

 

 

こんにちは!

 

毎年毎年花粉症なのに、今年はコロナのおかげでマスク不足。コロナ騒動が収まるのを心待ちにしている、しずかなかずしです。

 

2020年も4月に突入。
このブログを書き始めた2018年の7月は中2だった娘も、新学期から高校生です。

 

中高一貫の私立の学校に通っているので、高校入試はありません。とはいえ、中学から高校に移るときは切れ目として「中学校卒業」ということになるのですね。

 

しかし、当初予定されていた中学の卒業式は、新型コロナウイルスの感染対策として、予定通りに執り行われることはなかったのです。

 

では、どうしたのか??

 

これが、本日のテーマです。

 

 

三田国際学園とは

うちの娘は、東京用賀にある三田国際学園に通っています。

男女共学による中高一貫の私立の学校です。三田国際はこの名前で運営するようになってまだ数年。以前は、「戸田」という学校だったようです。

 

近年は知名度も上がり、中学入試の偏差値も年々上がっているらしいのです。

 

 

上の記事にもありますが、偏差値が上がっているのには理由があります

 

一つには、明確な教育方針にあります。

生徒自らが考え、仲間と一緒に行動する、といった現代社会で生きていく上で基本となる能力を重視したものになっています。

 

中高一貫校にありがちな「有名大学を目指して勉強頑張る」という方向性とは明らかに異なります。

一説には、今の子供たちが社会に出る頃には、今ある職業の将来半分はなくなると見込まれています。我々が生きる現代社会は、親世代の過去の経験があてにならない程、時代の流れが速いのです。

 

そんな社会で行けていける人間を作る教育。それが、三田国際が目指すところなのです。と、半ば、勝手に理解しています。

 

 

全生徒iPadによるICT教育

もう一つ見逃せないのは、積極的なICT 教育です。三田国際学園は、中学に入学すると全生徒にiPadが支給されます。(支給と言っても、親が支払うのですが…)

 

かつては「理系」の分野とされていたプログラミングなどの技術は大衆化し、今や社会人の基礎的な知識やスキルになりつつあります。小学校でもプログラミング教育が始まるのはご存知の通り。今の中学生が社会に出る頃には、さらにその動きは加速していることでしょう。仕事をしていく上で、電子機器(言い方が古い!)を使いこなせるのは社会人として当たり前「以上」になっているに違いありません。

 

三田国際の授業では、課題をやったり、学校からの連絡がきたり、宿題の提出、プレゼンテーション発表まで、すべてiPadを活用して進められています。娘に科学実験の実験ビデオを編集してるのを見せてもらったこともあります。こんな作業は彼らにとっては序の口なんです。

 

私は、親として授業参観に出席するわけですが、生徒がiPadでプレゼンテーション資料を作成。それを、自ら発表するのを何度か見ました。

各教室にはプロジェクタが常設されています。生徒は、iPadのAirPlayと呼ばれる無線の技術により、各自のプレゼンテーション資料を投影するのです。これ、場合によっては大人の仕事でもあまりやらないようなIT機器の積極活用レベルです。それを中学一年生にしてやっているのです。

 

何年か前にニュースキャスターの古舘氏が「パワポ」を知らない、という話が話題になったことがありました。そんな低レベルのお話じゃないのです。

 

中学生がクラスで、プレゼンテーション資料をちゃちゃっと作ってみんなの前で発表する。まさに、デジタルネイティブ、パッドネイティブな子供達が通う学校ということです。

 

それもそのはず、三田国際はAppleの機器を使って良質な学習体験をしている学校を示すApple Distinguished Schoolの認定を受けているのですね。日本でそんな学校は、わずか数校です。

 

 

iPadのZoomでネット卒業式

そして、2020年3月のコロナ騒動です。

 

3月に入り、三田国際は早々に休校を決め、早めの春休みに突入。そんな事態でも毎日決まった時間にホームルームを行っていました。もちろんネットを活用したリモートのホームルームです。そんなことができるのは、生徒全員がiPadを持ってるおかげ。ちゃんと出欠取って宿題や提出もネット経由。ICT積極活用の学校ならですですね。

 

そうこうしていると、とうとう、3/21の卒業式になりました。

 

残念ながら、全員集まっての卒業式は、ご多分に漏れずキャンセルに

しかし、完全にとりやめになることはありませんでした。Zoomというリモートミーティングのアプリを活用した卒業生全員出席のネット卒業式となったのです。

親も娘のiPad経由で「参列」できます。

 

校長先生や各クラスの担任など学校関係者は、式典の飾りがなされた学校のホールから参加
学校関係者が一人ずつ祝辞を述べられるのを、自宅で全生徒がipadのZoomアプリで見るという式典の進行です。正味40分くらいの式典だったでしょうか。

 

卒業生一人一人が卒業証書を受け取る、みたいなのがなかったのは、残念でした。

 

各自の自宅からネットで参加する生徒の様子はZoom上に映し出されます

Zoomのアプリ上に並んだ子供達の様子は様ざまです。キチンと制服を来て顔面に顔を出す子もいれば、うちの子のように、普段着でリラックス参加する子も。昭和の(!)厳格な中学校の卒業式を知る親からすると、これが卒業式かと、少し可愛そうな感じもします。

 

 

でも、そんな自由でオープンな雰囲気も、三田国際らしさと言えます。

こんな卒業式もありなんですね。テクノロジーの発達でこんな課題が解決できるのです。こんな事を実行しちゃうのも、この学校ならではですね。

ある意味、記念に残る中学校の卒業式となりました。

 

ネット行事を快適にするには?!

ちなみに、我が家のテレビは、AppleのAirPlayに対応しているので、iPadのアプリで表示される卒業式の映像もリアルタイムでテレビに投影して「参観」していました。

 

三田国際学園のネット卒業式(2020年)
三田国際学園のネット卒業式(2020年)

 

今後、またこんなことがあっても、iPad画面をテレビにそのまま映せるAppleのAirPlayに対応しているテレビは便利なんですよー!

 

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いやいや、こんな時のためだけにテレビを買い換えないですよ〜、という方には、Amazon fire TV stick 4kという選択肢もあります。

 

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