フォトジェニックな原宿の電球ソーダ。ボトルに付いたLEDイルミでモノの価値を考える!
電球ソーダってなに??
世の中、変なものが売られているものです。
中2の娘が友達と原宿に遊びに行きました。そこで、買ったもの。電球ソーダ。
40代のおじさんには、何じゃこれ??という代物です。
白熱電球状のプラスチック製ボトル。飲み終わって空になった物を持って帰って来たのです。
この、電球状の透明ボトルの底には、LEDのカラフルに光る小さな電球が付いています。硬めのスイッチを押すと、押すたびに発光のパターンが何種か切り替わる、ちょっとしたおもちゃ。
フォトジェニック狙いの飲みものなのか
ネットで電球ソーダを調べました。原宿界隈ではかなりの人気商品。知らないのがおかしいくらいです。
2017年ころから売り出されたもの。
ネットを調べると韓国で流行ったとか、原宿の電気商会が発祥だとか、いろいろ情報がありますが、実際は分かりません。
昨今のインスタ人気もあり、若い人の中でよく知られています。その事を今さら知りました。
そして、私が撮った写真は、娘が家に持って帰ってきた空きボトルの写真。フォトジェニックも何もありません。
空のボトルしか実物を見てません。なので単に、ボトルの底のLEDがキラキラ光るのが楽しいだけの飲み物だと思ってました。でも、実際は、中身のソーダも結構なカラフルな色。
カラフルというと響はよいですが、ベジタリアンの私からすると、決して飲みたいとも思わない、どぎつい色。多分一生飲まないと思います。
モノの値段は限りなくゼロに近づく
そんなことよりも、私はこのボトルにつけられていたLED(と電池と半導体)に興味があります。
この商品、ボトルも合わせて500円程度で売られているようなのです。キラキラLEDのパターンやスイッチも含めて、小さなボトルの底のくっついている。これが、飲み物含めてこのお値段。
売っている方はよく採算が合うものだと不思議になると同時に、思い出した事。
それは、かなり前に読んだ以下の本です。
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モノの値段は限りなくゼロに近づく、と言う話。
もし財を一つ増産したりサービスを一回増やしたりするのにかかるコスト(限界費用)がほぼゼロならば、それが生産性の最高水準ということになる。
(略)
ほぼゼロになるのだ。だがその目標に行き着くと、財やサービスはほぼ無料になり、利益は枯渇し、市場における財産の交換は停止して、資本主義体制は最期を迎えることになる。
資本主義体制の最期。モノの値段はなくなってしまうのです。
モノの価値、つまり、この透明な電球ソーダのボトルにくっついているLEDイルミネーション。実は、ほとんど価値ゼロでここに取り付けられているのだ、と。だからこそ、ソーダを売るという本業の商売が成り立つのだと。そう考えてしまいました。
いや、実はこのソーダを売っている店は、本業はソーダを売ることではなく、インスタでバズる事自体が価値があり、その体験を売ること自体が本業なのではななかろうか、と。
この本を思い出し、もはや、お金で価値を測る事すら無意味になってしまう世界を想像しました。
インスタグラムでどれだけのビューアーを集めたか、とか、SNSでのフォローアーや友達の数。そんなものこそが、正しくその人の生み出すモノの価値や、その人自身の価値を測るの指標なのかも知れません。
いま、この時点なら、グーグルの検索結果の上位を狙えるアクティビティ(ブログを書くこと含む)も価値のある事。そして、いま時点ではたまたま「便宜的に」アフィリエイトの金額で、その活動の価値を測っているに過ぎない、という話なのかもと思ったりします。
少し、話が飛びすぎました。。。