格安!5千円の屋外用WiFi監視カメラの導入。格安SIMとモバイルルータで遠隔地からの監視システムを構築。

監視カメラを設置したい

奥さまは賃貸不動産の管理をしていますが、そこのゴミの出し方が気になっている様子。ちゃんとゴミを出さない人を突き止めようと監視カメラを設置したいと言い始めした。

簡単に監視カメラと言っても、実際にはどういう使い方をするかによって、導入のコストやランニングコストが変わってきます。ガジェット好きの私としては、カメラシステムそのものに興味があります。自分から離れたところにカメラを設置しておいて、その様子を遠くから見られるというのは技術的には面白です。でも、実運用するとなると、それなりに信頼性が高く、継続使用に耐えうる仕組みにする必要があります。

カメラ画像の確認方法

さて、1つの課題は、監視カメラ画像をいつ・どのように確認するのか?です。

簡単にいうと、後で現場にカメラの中身を取りに行く、ネットワーク経由で見たいときに見る、の2パターンあります。

 

やり方その1: 記録だけして後で現場まで行って確認

最近はよく、自動車事故の映像をドライブレコーダが記録していたためにテレビやネットなどでその様子を見られることが多くなりました。最近のドライブレコーダはSDカードのような半導体メモリーにカメラ画像を常時録画しておくことも実用的なお値段で出来るよになりました。

安いものだと1万円台でもそこそこの機能が付いたものが購入可能です。

うちの奥おくさまに、聞いてみたところ、現場がそばなので、録画しておいて1週間に一度くらいで録画された画像を現地まで取りに行くような運用でもいいとのこと。

しかし、場所は屋外です。カメラは屋外用の防水のものでないと、さすがに困ると思います。防水用の屋外カメラでも、SDカードに保存してくれるものがあるようです。

例えば、以下のような製品は、人感センサーが内蔵されており、人など動きがあった場合にSDカードに画像を保存してくれるので、後で保存された画像が確認できる、という訳です。

 

 

やり方その2: ネットワーク経由でカメラにアクセス

いわゆるWiFi対応の防犯カメラは商品としては多く出ています。それらの中では、SDカードに静止画・動画を保存し、カードの中身をネットワーク越しに確認するものがあります。この手の商品は、カメラ自体にHTTPなどのサーバ機能が搭載されていて、Webブラウザなどで直接カメラを指定してアクセスする商品です。

カメラにリアルタイムにアクセスする場合、プロトコルにも注意する必要があります。HTTPはブラウザでアクセスしますが、リアルタイムのストリーミングはrtspなど他の手段がカメラ側に搭載されている必要があります。

 

ただし、このようなカメラ商品の場合、WiFiのカメラに外部からアクセスする為には、ネットワークの設定が中々ハードルが高いです。WiFi対応のカメラを自宅のホームネットワークにつなぐケースは簡単です。ルーターの設定なども一切不要で簡単に使えるようになります。

しかし、確認するのがカメラがつながったネットワークの外からアクセスの場合、後述のように、どういうネットワークを組むかを入念に考える必要があります。

アマゾンなどでWiFiカメラとかIPカメラと言われて売られているものは、「インターネットがあれば」外から見れます、と謳っているものが多いです。この「インターネットがあれば」が曲者で、自宅ではなく遠隔地で「インターネット」ってどうやって準備しておくのでしょうか。。。

以下の図の「?」マークのところをどうするか?これが課題になります。

SV-B06W-720P-HXを使った遠隔監視システム
屋外の遠隔カメラにどうやってアクセスするか?

WiFi接続可能なIP接続型の監視カメラ

せっかくなのでネットワークでカメラ画像を確認したい。ということで、WiFi接続可能な監視カメラを購入しました。

私が選択したポイントは、

  • WiFi接続可能なネットワークカメラ
  • 屋外向けの防水対応
  • WiFiに接続可能
  • 動き検出
  • 安い(1万円以下)

特に、動き検出は、いくらSDカードに画像が保存できると言っても、ゴミ箱の前です。動いたときだけ記録してくれれば十分なのです。

そこで、選んだのが「SV3C」というメーカーの監視カメラSV-B06W-720P-HXです。私が購入したものよりも解像度が高いものもあるのですが、後述するようにネットワークを従量課金のものにしようと考えましたので、多少画像が悪くてもサイズが小さいものを選びました。Amazonで、¥4,599 です。お安いです。ちゃんと使えるのでしょうか??

 

 

WiFi監視カメラ SV3C SV-B06W-720P-HXの特徴

ほぼ5千円の中国製監視カメラ、SV-B06W-720P-HXですが、安い割にはかなり驚きの高機能です。

ただし、設定画面などは結構雑な(失礼)作りで、技術ある程度わかっていないと使えないのでは?と思います。とは言え、マニュアル類は豊富で、ネットで検索してもサービスのサポート体制が充実していて、親切丁寧であると言っている方もいます。

 

マニュアルは以下からダウンロード可能です。

 

サポートサイト: Instruction and Software For 720P/960P/1080P WiFi IP Camera(HX series)

 

このカメラ、以下のような機能があります。

 

SDカードへの保存

監視カメラの映像は、静止画(JPEG)、動画(264の謎な形式)はSDカードに保管されます。SDカードは別売のカードを差し込む必要があります。そのためには一旦プラスドライバでカメラを分解して、基板むき出し状態にする必要があります。

ネットでSV3Cのカメラ購入された方のコメントをいくつか読んだところ、大変だったと言っている方がいました。少し覚悟して分解を始めましたが、私が購入したSV-B06W-720P-HXは改善されているのか、結構簡単に分解できましたし、差し込むのもむずしくなかったです。

保存するスケジュールを設定画面で指定できる他、後述の動き検出機能を利用すると、動きがあった場合にのみカメラの映像をSDカードに保存することができます。

SV-B06W-720P-HXにSDカードを挿入

カメラ内蔵のサーバ機能

HTTP

監視カメラの画像はSDカードに保存されます。この中身は、ネットワーク経由でカメラに搭載されたHTTPサーバ経由でアクセスが可能です。 http://XXX.XXX.XXX.XXX/ のようにXXXにカメラのIPアドレスを入れてブラウザでアクセスすると、IDとパスワードが求められ、設定画面や画像の表示画面が開きます。ここから、リアルタイムでカメラの映像も確認可能ですが、Flushのプラグインが必要になります。(なので、その部分はスマホだと表示できないのでは?)

加えて、IEでないと上手く表示されない部分があるようで、ChromeやFireFoxだとSDカードへのアクセスができませんでした。が、

http://XXX.XXX.XXX.XXX/sd/

という形でアクセスできます。

RTSP

さらに、RTSPのリアルタイム・ストリーミングのサーバソフトも搭載されています。ですので、よく知られたVLCという動画再生ソフトのストリーミング再生機能を使うと、リアルタイム画像を表示可能です。ご丁寧に、サイトにVLCの設定マニュアルも用意されています(How to view WiFi camera on VLC Player)。VLCをインストールするとスマホでも見られました。

うちのテレビは、Android TVなので、VLCもAndroid TVのGoogle Playからダウンロードインストール可能です。そのアプリも使えましたので、大画面テレビに監視カメラの映像を写すこともできました。アドレスは、rtsp://XXX.XXX.XXX.XXX:554/11のようにアクセスすると利用可能です。(音声は11ではなく、12を指定するらしい。未確認)。

 

UPnPポートフォワーディング設定

家庭用のホームネットワークのルータの中にカメラを設置して、家の外からアクセスするような場合、ホームネットワークの内側のカメラのサーバ機能に接続する必要があります。

これを行うには、ルータの外側(WAN側)のアドレスに届いたサーバのリクエストを適切にホームネットワーク上のカメラに届ける必要があります。ルータの設定を手動で行うことで実現できます。それをカメラ自身が自動でやってくれるのがUPnPの設定です。このSV-B06W-720P-HXという安物のカメラ。なんとこのUPnPのポートフォワーディングを自分でやってくれる機能が付いているのです。すばらしい。

Dynamic DNS

カメラのサーバ機能へホームネットワークの外からアクセスする際にXXX.XXX.XXX.XXXのようにIPアドレス指定するのは面倒です。また、ルータの設定やプロバイダの設定によっては変更になる可能性があります。その場合に備えて、Dynamic DNSの機能が備わっています。Dynamic DNSはサードパーティのサービスを利用してIPアドレスに固定のサーバ名を割り当てる事ができる機能です。私の場合は、昔使ったことがあったNo-IPというサービスを使ってみました。IPアドレスが変化しても、カメラ自身が自分のアドレスをNo-IP(や他のDynamic DNSサーバ)に通知して、IPアドレスと名前の紐付けを定期的に更新してくれます。これによって、カメラにアクセする際に、aaaa.ddns.netのような固定のアドレスを指定してアクセス可能になります。

ONVIF

こんな機能が付いています。ONVIFというのは私は試しませんでしたが、ネットワークカメラの為の規格だそうです。業界標準的なプロトコルが定義されているようですね。知りませんでした。

 

動き検出機能(動体検出機能)

動き検出は、カメラ映像に変化があると検出してくれる機能です。SV-B06W-720P-HXの動き検出は、設定画面で、左上なのか、真ん中なのか、といった画像検出する領域を指定することができます。つまり、画像の特定の部分だけを検出対象にすることができるのです。

動き検出のメール通知機能

そして、動きがあった場合にメールでお知らせすることが出来ます。メールの送信は、SMTPのサーバとユーザ名・パスワードを指定することで設定します。ご丁寧にgmailの場合はこうする、とかYahooメールの場合はこうする、といった説明のPDFが上記のSV3Cのサポートサイトからダウンロード可能です。

画像転送(FTP)機能

インターネット上で、FTPサーバが用意されていれば、動き検出をした結果の画像をFTPサーバに転送してくれる機能が付いています。後述のように、カメラのサーバに直接アクセスできないような場合、この機能は有益です。結局私はこの機能を100%活用することにしました。

画像転送のタイミングは、上記の動き検出をした場合に静止画が送られます。同時に動画も転送することができます。結果的にSDカードにカードに保存されるのと同じものを、撮影毎にFTPサーバに転送することができるようです。静止画だけなのか、動画だけなのか、設定画面で選択可能です。

また、静止画の場合は、動き検出された後最大3秒間3枚の画像が一度に送られます。3枚が最大なので、ちょっとイマイチです。

 

さて、上記の機能は一通り、下図のようなシナリオで確認しました。つまり、セキュリティカメラは自宅のホームネットワークに接続するケースです。ルータは光回線を使っていて、自宅のネットワークのサービスプロバイダは、ルータにグローバルIPアドレスを割り当ててくれるようなケースです。

先程の遠隔地からのケースとはちょっと異なります(ま、絵をひっくり返すと同じなのですが)。

 

自宅に監視カメラを設置するケース

遠隔地の監視カメラの映像を自宅で確認するには?

先程の?マーク付きの図のように、遠隔地の監視カメラを映像を自宅で確認するには、「?」の部分のネットワークをどうするか?が問題になります。今回は賃貸物件のゴミ収集場所にカメラを設置したいのです。これは建物のそばにありますが、屋外です。

その賃貸物件は、賃貸の住居人向けにはケーブルテレビ会社が提供するインターネット回線が用意されています。しかし、大家さんは特に加入していませんので、屋外のカメラ用のインターネット回線があるわけではありません。また、契約も出来るかも知れませんが、ケーブルモデムとかルータとかご家庭用の機材を置く場所がありません(セキュリティボックスのようなものを作ればいいのですが。。。)。

 

ネットワークは携帯回線

ならば、携帯回線を使って無線ルーターで飛ばせばいいじゃん。幸いなことに、自宅に使い古したe-mobileの古いLTEタイプのWiFiルータが転がっていました。GL04Pという商品です。ポケットWiFiくらいの小さな機器なら賃貸物件の外でも置く場所の確保ができそうです。

そして、これまた、中2の娘用に契約したものの電話が掛けられないので放置していたSIMカードもあります。これを使えば、即席のネットワークカメラができそうです。

ということで、以下のようにしてみたいと思います。

 

屋外セキュリティカメラSV-B06W-720P-HXに自宅からアクセスする
遠隔地のセキュリティカメラをSIMとモバイルルータでつなぐ

 

広告:

グローバルIPアドレス対応の回線が必要!?

上の図のように、ポケットWiFiに挿したSIMカードは、Nuroの0 SIMというサービスのものです。

このカード、月の使用パケットが500MBまではタダで利用できます。流石に監視カメラの画像を500MBで抑えられるかどうかは微妙です。でも、0Simのサービスは仮に500MB以上月に転送量があった場合にでも、5Gバイトまでは1,600円定額なのです。これを使うことに決めました。

ところが、先程説明したような、カメラのサーバ機能にアクセスするためには1つ問題がありました。Nuroのサービスでルータに割り当てられるWAN側のアドレス。これが、プライベートのIPアドレス、つまり外部からアクセスができないアドレスなのです。上の図で言うと、右側の自宅ネットワークから、左側のカメラへネットワークのリクエストが届かない、ということです。がーん!

図の右から左のカメラへアクセスするためには、LTE回線でポケットWiFI (GL04P)に割り当てられるIPアドレスが、グローバルIPアドレスである必要があるのです。

いろいろ調べてみたところ、モバイル系のSIMのサービスでもグローバルIPアドレスを割り当ててくれる会社もあるようです。しかも、月額数百円アップでそのための費用が取られます。

 

参考にしたサイト: グローバルIPアドレスが使えるSIMの説明 – KAGEMARU-info

 

私が契約しているNuroのサービスはグローバルIPサービスはやっておらず、よって、カメラに外部からアクセスすることが出来ないようなのです。従って、上で説明したようなSV-B06W-720P-HXの便利な「サーバ機能」はほぼ無意味。残念。

 

画像の保存はレンタルサーバー

仕方がないので、カメラの画像をカメラから外のサーバに転送することにしました。幸い、私は既に契約しているレンタルサーバが使えます。動き検出をするたびに3枚のJPEGをこちらのFTPサーバにアップロードする設定をカメラに施しました。

設定は簡単です。サーバの名前、ユーザ名、パスワード、それからFTPのどこのフォルダに画像を保存するか、を指定できます。

 

FTPサーバの中身を確認する

カメラの画像は、奥さまが簡単にスマートフォンで確認できる必要があります。

私のように、LinuxのコマンドラインでFTPのコマンドを手で打って確認(古い。。。)というわけには行きません。

幸い、Android アプリなどスマートフォンのアプリでファイルブラウザ的なものを使うと、簡単にFTPサーバの画像にアクセスできます。私は、File Commanderというアプリを入れてみましたが、これなどは写真のファイルをさくっと見られるので便利です。

 

スマホ用アプリ: File Commander – ファイルマネージャ

 

まとめ

以上、WiFi対応監視カメラの導入に関して説明しました。

  • WiFi対応で安い中国製カメラは機能が豊富で驚きの安さ
  • 遠隔監視システムはネットワークの構築がポイント
  • データ通信用SIMとモバイルWiFiで遠隔監視システムを作ってみました
  • グローバルIP対応のSIMサービスが必要。利用できないならFTPのサーバ機能を使いましょう

 

 

 

 

 

 

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