20年近く使っているGE冷蔵庫が復活した!これはまだまだ使えるぞ〜
こんにちは!
コロナで大騒ぎしている2020年夏は思いのほか猛暑で、どこにも出かけていないのに自宅で夏バテで寝込んでしまった、しずかなかずしです。
突然ですが、みなさんは冷蔵庫はどんなものをお使いですか?
わが家は、家を建てた20年近く前に購入したGE冷蔵庫を使い続けています。GEというのは、ゼネラル・エレクトリック社。アメリカの電機メーカーです。電機メーカーといっても航空機のエンジンや発電所のタービンのような特殊用途の設備もやっているような長大電気メーカーです。
そのGEの家電部門(GE Appliances)がつくった冷蔵庫を「見た目がいい」というだけ(?!)で、建築家の奥さまが選択、わが家に設置されるということになったのです。
ところがこの夏、このGE冷蔵庫の調子が悪くなりました。冷蔵室に水が垂れてきて水浸しになってしまうのです。
20年も使えば、そろそろ寿命でしょうか。そう思いつつ、修理を依頼した結果、なんと復活しました。
という訳で、本日は2020年夏のGE冷蔵庫救出大作戦をお届けします。
GE冷蔵庫(TBJ14JA)
わが家の冷蔵庫の型番号はTBJ14JAというもの。20年前の当時は、GEの冷蔵庫と言えば、これがあがるくらい有名なモデルでした。
以下の写真、自宅キッチンにある冷蔵庫を掃除も何もせずに写真に撮ってみたもの(ステンレスの汚れが目立ちますが…)。
全面がステンレスでできていて、見た目もスッキリしています。ドアも冷凍庫、冷蔵室の2枚のみ。日本のメーカーのようにゴテゴテと扉があったりLEDが付いてたりといった余計なものがいっさいないのがいいところ。冷蔵庫の中も極端に広くて、余ったカレーを大きな鍋ごとドーンと冷蔵、なんてことも可能で重宝しています。
確か、同じモデルで赤とか青とかカラーリングしたシリーズも出てたんじゃなかったでしょうか。
昔の冷蔵庫ですので、つくりもかなりアナログな感じです。
温度調整のダイアルが、冷蔵室の中の上の部分にあります。「5」が標準なのでしょうか、白抜き文字になっていますね。写真には写っていませんが、冷凍室と冷蔵室で行き来する冷気の量を調整するレバーがあります。もちろんアナログ的なスライド式のレバーです。
しかし、実は、このシンプルさ。このシンプルさが重大な結論に導くものだったと、後に気付かされることになるものだったのです!
故障の状況
この夏の暑さ。冷蔵庫にもこたえたようです。
例年この時期は、冷蔵庫の温度調整をしないと冷蔵庫の冷えが悪い、ということが起こるので、上の写真のダイアルで調整していました。
ところが今年は、冷蔵室の中が水浸しになるのです。最初は何か食品から漏れ出た水か、あるいは、何か食品の温度差による水滴か、などと思っていました。ところが、拭いてもふいても、冷蔵室がいつのまにか水でびちゃびちゃ。
ようやく冷蔵庫自体の問題だとわかるまでには、ダイヤルを調整したり、上述のレバーをあっちにやったりこっちにやったり…なにがどうして水が出てくるのか分からず。
冷蔵庫の冷えも悪くなっているようで、これはもうダメか?ということで奥さまがカスタマーサポートへ電話しました。
修理の内容
私が夏休みだったこともあり、サービスマンがいらして修理する工程の一部始終を見学することができました。
この冷蔵庫の構造ですが、冷気の中心は冷凍室、つまり2枚ドアのうちの上部ドアの奥にあります。
そして、冷凍室で冷やされた空気の一部を冷蔵室に流し込むという仕組みのようです。その冷気の流量をコントロールするのが、上で説明した、アナログ感漂うスライド式のレバー、という訳です。
修理では、まず、上部ドアの奥のパネルを外し、次に冷凍室の床板を外しました。
その様子がこちらの写真。
この冷蔵室の内部が氷で覆われてしまったために、その氷が溶けることで冷蔵室が水浸しになっていた模様。
上記の写真は、半分くらいは氷を取り除いた後のものですが、冷凍室の床板の下にも「製氷」されていました。
その汚れた氷は下の写真でわかるように、板状に大量に潜んでいたのです。
冷蔵庫の機能としては、もちろん霜取り機能が搭載されています。しかし、長年の霜が蓄積されて、霜取り機能が追いつかなくなって、このような「氷いっぱい状態」になります。
修理では、これらの氷を取り除き、(よく見えませんでしたが)冷凍室と冷蔵室の通路も、アイロンの上記がでるような器具で溶かして、キレイに掃除していました。
さらに、サービスマンの手は、冷蔵庫の外部にも及びます。
この冷蔵庫の外気の吸引口は、なんと冷蔵庫とキッチン床の間、下部にあります。ここをブラシのようなもので丁寧に掃除し真っ黒なホコリを大量に排出。さらに、冷蔵庫の裏側のパネルも外し、掃除機でホコリを吸引。
なるほど、これだけホコリが溜まっていれば、冷蔵庫に熱がこもりそうです。
という訳で、修理の内訳はズバリ、「掃除」。
サービスマン曰く、これで吸気の効率が良くなり、ダイアルのメモリ「5」でも十分冷えるはず、とのこと。
それまで真夏はダイアルのメモリいっぱいの「9」あたりで使っていましたが、それは「やりすぎ」とのこと。
シンプルがいい
ところで、わたしも奥さまも、今回の冷蔵庫の故障に関しては、交換を覚悟しました。半ばダメ元で、サービスマンを呼んだといったところ。ただし、一応、修理の前に、サポートの方には電話で症状を伝えたところ、治せそうな感触を持っていたのだと思います。
修理後にサポートマンにお聞きした情報としては、
- このモデルはまだまだ使っている人がいる
- 同様の症状はよくある
- このモデルは構造がシンプルなので治しやすい
最後のポイント、シンプル、という話に関して言うと、最近の冷蔵庫は大抵制御用の回路基板が入っていてそこがダメになるので厄介なのだそうです。でも、この古い冷蔵庫は構造がかなりシンプル。面倒な電子回路もなし。なので「掃除」をすることで使えるようになる、とのこと。
サービスマンに見てもらって1週間以上経った今も、冷蔵庫の状態は前と同様、いや、以前以上に快適に使えている状態。
いやはや、シンプルな構造って家電を長持ちさせるには重要な要素なのですね。
GE冷蔵庫の交換部品は入手可能?!
そして、さらに驚いたことにこのGE冷蔵庫は、20年経った今でも交換部品が取り寄せ可能らしいのです。
もちろん、GEはアメリカの会社なので、アメリカに取り寄せになるので時間がかかるとのことでした。
ならば、ということで、ちょっとネットで検索してみました。
日本語だとひっかからないでしょうから、英語で検索。
さすが海外サイトはすごいです。例えば、以下のサイト(Parts Select)、
GE冷蔵庫の型番号でパーツ検索ができます。
そして、当該モデルの型番号を入力してみると….
すごい!内部の構造図に部品番号が書かれた図面が得られます。
そして、部品番号毎に一つ一つ注文できる(価格は米ドルです)。
日本から注文できるかどうかは判りませんでした。
交換パーツのネット販売に関しては、他にも同様のサイトがあります。
eReplacementParts.comでも同様にモデル型番号から修理部品の検索ができ、発注も可能です。FAQページを読むと、こちらは、intentional shipping(海外への発送)が可能のようです。
iglobalstores.comという海外発送専門(?)サイト経由でものが届くようですね。US以外のお客さん用には、ショッピングカートページで、’International Shipping’リンクをおして、iglobalstores.comに誘導すると言っています。
いやー、GE冷蔵庫、まだまだ使えそうです。