Bond-BBT MBAプログラム体験記。社会人学生の生活をざっくり解説!
こんにちは!しずかなかずしです。
私は、3年程前に大学院を卒業しました。と言っても、社会人3年目ではありません。働きながら学ぶ、オンラインスクールを2年半程やりきりました。
プログラムの名前は Bond-BBTというもの。ビジネス・ブレークスルーという会社が運営するもので、卒業すると、オーストラリアの私立大学Bond University(ボンド大学)のMBAが取得できるというものです。
オンラインのスクールと言えど、働きながらMBAを取るのは結構ハードです。
卒業後に知った、ストレングスファインダーでテストするとと、私は、実は勉強好き。学習欲がNo1でした。確かに勉強好きの自覚もあります。勉強すること自体が楽しいと思える人です。
そんな訳で私もなんとかやり通せたのかと思います。
本日は、Bond-BBTプログラムを通してボンド大学で学ぶ内容よりも、社会人学生生活がどのようなもので、どう乗り切ったかを解説してみたいと思います。
Bond-BBTプログラムとは?
働きながら、オーストラリアはゴールドコーストの「ボンド大学」の大学院を卒業できるプログラムです。
MBA(master of business administration)の卒業資格が頂けます。
ここでお話する内容は、私が2014年に入学した時のお話。システムやカリキュラムで変わってしまって今とは違う部分も多いかと思います。
もし、これから受けようと思っている方は、是非現状を良く確認して下さい。
私が受講していた頃は、授業は、英語の科目と日本科目があり、単位は英語科目の方が多くないと卒業できません。一方、2019年の今は全て英語で受けるプログラムも新設されています。
授業の進行
ボンド大学は、年間セメスター(学期)は3期あります。4ヶ月単位でプログラムが組まれています。オンラインの方もこの時間軸に合わせて進行します。
ひと科目は、短いもので1ヶ月程度。長い科目は数カ月のものもあり、様々です。自分の都合に合わせて、科目を受けます。
一緒に受けていた同期の中でもツワモノがいました。同じ時期に2科目も3科目も同時に受講するのです。私の感覚では、同じ時期に2科目を受講するのはかなり厳しいです。それも、少し時期がずれてないとやりきれない感じでした。
なぜ、大変かと言うと、オンラインとは言え、リアルタイムの講義(バーチャルクラス)に出る必要があったり、数人のグループを組んで、レポートを提出したり、科目の受講期間中に日程調整しなければいけないケースが多いからです。
オンラインを実現するシステム
AirCampusというシステムがオンライン学習を支えます。
このシステムは、メールソフトのように、各人のコメントや添付資料をするシステム。ただしメールと違うのは、科目ごとのクラスのフォルダに投稿すると、クラスの参加者全員が参照できることです。そして、よくある掲示板システムのように、みなが同じスレッドに返信することが出来るようになっています。つまり、このシステムを使うと参加者同士のディスカッションが効率よく行えるのです。
受講中は講師から、AirCampus内に「今週はこれについて論じよ」といったお題が出ます。大体、週に1回は最低投稿しないと落第になります。だからといって、1回だけ投稿するのは議論にも学びにも何もなりません。また、参加者同士の評価のシステムがあり、何度も投稿してディスカッションを盛り上げると成績に反映される仕組みです。
こういったオンラインの議論で積極的に意見を述べることで、クラスの中の認知も上がります。
後述のスタディツアーなどで実際に対面すると、あー、あの発言をしていたあの人がこの人か、といった初対面とは思えない不思議な感覚になります。それがまた楽しく、オンライン学習の醍醐味と言えるでしょう。
一方、バーチャルクラスという先生がリアルタイムで講義する授業があります。先生がオーストラリアにいたり、地球の裏側にいたりするのです。これもまた、オンラインならでは!
バーチャルクラスは、専用ツールを使っていました。先生のビデオを見ながら、それに反応するのはチャット(文字で反応)みたいなことが出来るシステムでした。チャットはクラスの参加者全員が見られるもので、そこでも議論が可能です。
バーチャルクラスは大体、土日に設定してくれるので平日勤務の方には助かります。万一リアルタイムで出られなくてもチャットの内容も含めて、記録しておいてくれるので、後から見返すことも出来ます。
英語科目は当然英語で質疑応答です。
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グループワーク
科目を取ると大体、グループワークが必要になります。グループで決められた内容の議論をして1つのレポートを作り上げます。期限内に提出する事が求められるのが普通です。
グループは同じ科目を取っている人、数人で構成されます。グループは参加者自身が自主的に仲間を探して作るのが一般的。たまに講師が勝手に作っちゃうこともあります。グループのメンバー募集も、たいていは先程のAirCampusの中でオンラインで行います。こなれてきて友達が増えてくると、Facebookなど別の方法でグループを作ってしまうのもありです。ですが、そうするといつも同じメンバーになってしまうので、学習の効果があまりないかも知れません。
同じセメスターに入学した人は「同期」になりますが、同期全員が同じ科目を取るわけではないので、グループは期が近い同期以外の人と組むことになるのが普通です。グループワークで熱い議論を繰り広げることで、同期以外の人とのつながりもできます。
もちろんグループワークもオンラインで作業を行います。
SkypeとかHang-outといったビデオ会議システムを自分たちで選んで使っていました。また、資料の共有なども、One-driveとかGoogleのDrive、Drop-boxなどその時々で便利なものをグループで自分たちで決めて使う、という流れでした。
ITリテラシーも仕事のバックグラウンドによりそれぞれ異なりますが、それでもある程度、新しいツールでも使いこなさない事には始まりません。
また、Bond-BBTのプログラムの受講者は、日本人ですが日本に住んでいる人ばかりではありません。私が経験した中では、グループワークの参加者が、日本、インド、ヨーロッパ、の3拠点になってしまうことがありました。このときは流石にビデオ会議をしようにも時差の関係で時間調整が難しく、ある人はとても早起き、ある人はお昼、などになってしまいます。とすると平日は無理、など制約が出てきて、それはそれで困難な状況になります。
しかし、そんな困難を乗り越えて成果(成績)を出す、ひとつのもの(レポート)を作り上げるというのも1つの学びなのです。
テスト
テストは、科目の受講期間の最後に実施されます。例えば、1ヶ月の授業なら、その授業の後の2週間がテスト期間、といった感じになります。そしてテストを受けるのもオンラインです。
科目の成績は、テストの点数と、それまでのディスカッションや授業期間中に提出したレポートの点数など、バランスを加味して評価されることになります。
テストは、基本的には何を見てもOK。そして、自宅で受験でき、3時間一本勝負です。働く受講生の都合が合せられるように、一科目につき2回用意されていますので、どちらかの試験を受けます。先に受けた人は後から受ける人にテスト問題などを漏らしてはいけないルール。(当たり前ですが。。。)
このテストが、また中々しんどいのです。
テスト時間になると、オンラインでテスト問題のサイトがオープンになり、そこからお題をダウンロード。
ダウンロードしたファイル(通常ワードのファイル)に対して、制限時間内に答え書き込みます。基本的には論文問題なので文章をとにかくパソコンでタイピングします。何を見てもOKなので、問題を予想して説明文を準備しておいてコピペで済ませる事も出来ます。論文として体をなしていれば、それでもよいのです。
例えば教科書に載っているフレームワークの要約などは、事前に準備しておくと出される問題に関係なく説明文として使えますね。
英語科目は当然英語で制限時間内に記載しないといけないので、そういった試験に対する作戦が受験テクニックとしては重要になってきます。
仕事の中でも、時間制約の中どう最高のアウトプットを出すか、作戦が必要になるものです。MBAの試験でも、過酷な状況でどう生き残るかが試されている言えるでしょう。
回答が終わったら、その回答を指定の方法で提出します。
時間内に先生にメールで送る、というパターンが多かったかと思います。3時間が終わるとどっと疲れが出る、これがいつものことでした。
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スタディーツアー
私が学生のときは、卒業までの間に、最低2回オーストラリアの現地のボンド大学校舎で授業を受ける必要がありました。
現地でしか受講できない科目がいくつか用意されていて、それのどれかを取らないと卒業ができないようになっています。初回行くと、2回目までにやることが提示されます。それが、ビジネス・プランの作成の科目です。初回のオーストラリア後者での受講から2回めまでに最低1年間、ビジネスプランを練ります。
ビジネスプランをつくるのもグループ(3人1組)で作ります。従って、最低限ビジネスプランを作る1年間は同じグループのメンバーと定期的にディスカッションする必要があります。そして、2回目にオーストラリアのボンド大学に行ったときには、先生の前で3人でプレゼンテーション。これが、Bond-BBTプログラムのクライマックスです。
私は、2回めのオーストラリア滞在時は、他の授業はとらず、ビジネスプラン一本で行きました。現地では、ビジネスプランの最終調整をグループで集中してやりました。家族同伴で参戦し、帰りにちょっとリゾート気分を味わえたのも良い思い出です。
ビジネスプランを作るというグループワークが、これまたハードです。仲良く最後までたどり着けば良いですが、グループによってはあまり上手くコミュニケーションが取れず、参加者が納得できないケースもあるようです。
私のグループは幸いにも、仲がよく最後までたどり着けました。
合宿と称して、泊りがけで議論したこともあります。
年齢も仕事もバラバラですが、卒業後も3人集でまることもあります。
よいメンバーに恵まれた事も、ツライハードワークを最後までこなせた理由の1つですね。
続く。。。
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