WordPress.comからの離脱(引越し)の作戦その1

2018年11月12日Webデザイン

はじめに

WordPress.comとWordpress.orgの違いについてよく理解せずにWordpress.comでblogを始めたのはおよそ4カ月前。使い慣れたWordpress.comに別れを告げ、新しいサーバーで自らWordPressを立ち上げblogを継続すべく、引越しを断行しました。

上の文章の意味がわかる方は、よくWordPressのややこしさを理解した方だと思います。

今回は、その引越し作戦その1です。

WordPressにまつわるややこしい話

いくつかのサイトで丁寧に解説されています。

例えば、WordPressには2種類ある!?「WordPress.org」と「WordPress.com」の違いってなに?

改めて、ややこしい話をします。

WordPressとwordpress.orgの関係

WordPress自体は、言ってしまえば単なるソフトウェア(CMS:Contents Management Systemと呼ばれることもあります)。つまり、Webのアプリケーション。PHPと呼ばれるプログラミング言語で書かれています。

そして、WordPressというプログラムをオープンソースで公開しているのが、WordPress.orgというサイト。なので、Wordpress.orgに行くとダウンロードボタン('Get WordPress’)がデカデカと用意されています。

Webサーバーをお持ちであれば、Wordpress.orgからWordPressのソフトウェアをダウンロードしてきて、blogサイトのセットアップができます。

WordPress.comはblogホスティング

一方、Wordpress.comは、Automatticという運営会社がやっている、WordPressのblogのホスティングサービスです。

ユーザーは、Wordpress.comがセットアップした状態で、ソフトウェアを使い始める事ができるのです。WordPressのプログラムをダウンロードしてきて、サーバーにアップロードして、データベースのセットアップして。。。そういう作業は不要です。

ただし、あまりにもカスタマイズがちゃんとされているのです。Wordpress.comのサービスにはいくつかのプランがあり、フリーから、ビジネスまで、料金が違います。安いプランだと本来WordPressの機能として当然持っている機能が使えません。最たるものがプラグインのインストール。これは、いちばん高いプランでないと利用できないのです。

レンタルサーバーのWordPress簡単インストール

さて、世の中には別のやり方でWordPressプログラムをホスティングしている業者もあります。

いわゆるレンタルサーバーの中には、WordPressプログラムのインストール自体を自動化して、Wordpress.orgのプログラムをダウンロードしてアップロードして、データベースを構築して、つないで。。。という作業をしなくても簡単にWordPressを使えるようにしているサービスもあります。

しかし、この説明、一見、Wordpress.comとあまり違いないように聞こえませんか?でも、その差は利用の自由度の面では非常に大きいのです。特に、私のように、プログラムまでなんなら書いてしまおうか、という人に取っては、その差は更に大きいものになります。

なぜ、引越ししたいと思ったか

引越しを考えた理由はいくつかありますが、上記の自由度の制約が理由の一つ。

いくつか例をあげます。

プラグインのインストールができない

WordPress.comのサービスは、無料、パーソナル、プレミアム、ビジネスの4種類あります。私は、プレミアム会員数ですが、プラグインのインストールは、最上位のビジネス会員からのサービス。

よく、WordPressはプラグインが充実していてカスタマイズが柔軟、とか言われますが、それが最高金額のビジネス会員のみなのです。オープンソースで公開されているWordPressのプログラムからはプラグインのストアが利用可能です。でも、Wordpress.com のサービスでは、低予算の会員には制限されているのです。

Script tagが使えない

記事の投稿で、HTMLの編集は可能です。でも、その中でscript tagを使おうとすると、弾かれてしまって、入力できません。ウィジェットのHTMLのツールも利用可能なのですが、やはりscript tagは入力できません。

そうすると、一部のサービスが用意している、埋め込みようのガジェットなんかは使えません。私の利用するCookpadのレシピのblogへの埋め込みもできないのです。

例えば、こんな感じ:

この制約は、Wordpress.comのAutomattic社のビジネスモデルに因るところが大きいのではと推測します。が、その説明は、またの機会に。

PHPのプログラムが変更できない

よく、WordPressてHow-toのネット検索してるとfunctions.phpに何か追記して、と言ったカスタマイズ方法を紹介している事があります。

これなどは、プログラム自体にアクセスする方法が提供されていないWordpress.comでは不可能です。

そして、同様の理由により自分でプラグイン作ったりする事もできません。この辺りになると、そもそもプログラミングするユーザーでなければ不要かもしれません。でも、できないとなると、気になるものです。

引越しの作戦概要

以上の制約に耐えられなくなり、引越しを検討しました。特に、今後、マネタイズを考えるとWordpress.comの機能制限は大きすぎます。

そこで、以下の考えのもと、引越しの可能性を模索しました。

ドメイン名は引き継ぐ

4カ月間ほとんど毎日blogを更新してきています。この間、Googleなどのサーチエンジンからのトラフィックは増しました。ありがたいことです。せっかくなので、引越しで棄てたくありません。

元々このblogはshizuka-na-kazushi.styleという独自ドメインで運用していました。そして、このドメインはWordpress.comで取得したものです。少し調べたところ、Wordpress.comは、ドメイン移管の機能など、普通のドメイン管理業者の機能を提供しています。他のサーバーへの引越しでドメインを引き継ぐ事ができる事がわかりました。

データも引き継ぐ

WordPressには、他のCMS同様にblogデータのExportやImportの機能があります。うまくやれば、Wordpress.comからデータのexportを行い、自分でセットアップしたWordPressのサイトにコピーが作れそうに思いました。でも、Wordpress.comがなにか特殊な細工をしていて、データの移行ができない可能性もありました。簡単な検証では、一部不都合がありましたが、問題なく行けそうな事がわかりました。

WordPressは今後も使う

当然、ExportしてImportする機能を使うので、引越し後もWordPress自体は使い続けます。問題はどこのサーバーでWordPressを動かすか、いう事です。

国内だとエックスサーバーというレンタルサーバーが便利そうなので、お試し10日間を試しみました。

エックスサーバーは、WordPressプログラムを簡単にインストールする機能があります。ファイル転送プロトコルのFtpにももちろん対応しているので、WordPressのプログラムフォルダにもアクセスできます。

WordPress.comのExportできます。のimportが一応可能なこともお試し期間に確認できました。

ドメインが移行できれば引越しできそうでした。

次回以降で、引越しで苦労したポイントを中心に説明したいと思います。