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Micro:bitとは?プログラミング教育をMicro:bitという教育用コンピュータで考える

2019年1月29日プログラミング

Micro:bitはICT教育用コンピュータ

microbitというの教育用のコンピュータが売られています。

コンピュータと言ってもパソコンのような机にドンと構えるようなものではありません。

5cm角くらいの小さなもの。腕時計を少し大きくした感じでしょうか。

BBC microbit パッケージ開梱
BBC microbit パッケージ開梱

お値段は3000円ちょっと。

それでも、これは自分でプログラミングができる、ちゃんとしたコンピュータなのです。

microbitは、イギリスの国営放送であるBBCがデジタル教育用に開発したボードタイプのコンピュータ。イギリスでは、中学生に無償配布されているというので驚きです。これによるイギリスでのICT教育の効果は計り知れません。何年か後にきっと明らかになるのではと思います。

 

BBC Micro:bit | Wikipedia

 

日本も2020年から小学生のプログラミング教育が必須科目になるようです。

小学校プログラミング教育の手引(PDF)

it教員の不足が話題になる昨今。ICT教育最先端のイギリスの教育教材を、大人も是非とも試してみてプログラミングを身近に感じる必要があるのです。

プログラミング教育はプログラミング言語を学ぶ事ではない

プログラミングというと、真っ黒な味気のない背景に、細かい英語の単語や記号が整然と列び、ぱっと見で難しい。そんな印象を持たれるのではないでしょうか?

Markus Spiske temporausch.com at Pexels

しかし、それはプログラミングの本質ではありません

そのようなイメージを持たれる画面は、普通、「プログラミング言語」と呼ばれる、コンピュータを動かすための専用の言語で書いたプログラムのリストです。

しかし、文部科学省の手引にあるように、プログラミング言語を教える事が、プログラミング教育ではないのです。つまり、英語学習のように、小難しいプログラミング言語のコマンドや文法を覚えるといったこととは異なる話です。

 

そうではなく、プログラミング学習とは「コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということ」、すなわち、「プログラミング的思考」を身につけることなのです。

 

※ 文部科学省小学校プログラミング教育の手引より転載
※ 文部科学省小学校プログラミング教育の手引より転載

 

では、具体的にその「プログラミング的思考」をどう学ぶべき事なのか?

microbitは、プログラミング的思考、つまりプログラミングの本質やコンピュータを操る考え方を学ぶ一つの方法を示している教材と言えます。

 

プログラム言語を使わずにプログラムする

microbitを自在に操るためには、その動作を文字通り、プログラムする必要があります。

ここで登場するのが、かの、Windows OS でおなじみのマイクロソフトが開発したソフトです。

MakeCodeという、そのソフトウェアはChromeなどのいわゆるブラウザで動作するツール。

プログラミングをするためのツールは、通常「開発環境」と言ったりしますが、MakeCodeはmicrobitのプログラムを作るための、りっぱな開発環境なのです。

 

Microsoft MakeCode for microbit

 

そして、MakeCodeでプログラミングするとは、テキストではなく、ブロックのように表示される部品を組み合わせる事です。部品を絵的に組み合わせる事で、プログラムを完成させる事ができます。こういうのを「ビジュアル型プログラミング言語」と言ったりします。

 

showleds
※ Microbitのチュートリアルより転載

実際に動かすためには

実際に、microbitを動かすためには、以下のような手順でmicrobitにプログラムを書き込みます。

  1. パソコン(WindowsでもLinuxでも、MacでもOK)で上記のMakeCodeでブロックを組み立てます(プログラミングします)。
  2. 結果完成したプログラムをMakeCodeから「ダウンロード」します。(ブラウザでダウンロード)
  3. microbitとパソコンはUSBケーブルでつなげます
  4. パソコンにつなげるとパソコンからは「USBのドライブ」のように見えるので、そこにダウンロードしたプログラムをコピーします。(これでmicrobitへインストールされるのです)

実に簡単ですね。

まとめ、と今後。。。

microbitはBBCが開発した教育用の小さなボード型コンピュータです。MakeCodeという「ビジュアル型プログラミング言語」でブロックを組み立てるようにプログラミングします。

プログラミング教育は、「プログラミング言語」を習得することではなく、「プログラミング的思考」を学ぶこと。「プログラミング的思考」を学ぶために、MakeCodeとmicrobitは良い教材です。

今後は、これらを使った、教育者向けのICT教育ネタのブログを書いていこうと画策しています。好ご期待!?

つづく。