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吹奏楽とオーケストラはどう違う?中学生が掛け持ちできるのか??

2019年7月12日ライフスタイル

 

こんにちは!しずかなかずしです。

 

うちの中3の娘が、最近吹奏楽を始めました。学校の部活でアルトサックスを新たに始めるようです。一方、オーケストラも始めました。こちらは、学校外の活動で小さい頃からやっていたバイオリンで演奏します。

 

「楽器を2つもやるなんて大変。小さい頃からやっていたなら、学校の部活でもバイオリンで演奏すればいいんじゃ?」

 

そう思った、あなた!

間違っています。大抵の中学校にある音楽系の部活である吹奏楽部。バイオリンが弾けても、吹奏楽では、演奏できないのです。

 

 

と、言う訳で、本日は、意外と知らない人が多い、吹奏楽とオーケストラの違いを語りたいと思います。

筆者は、高校吹奏楽で全国大会出場経験と、社会人アマチュア・オーケストラでの経験を持ちます。その私が自分なりの偏った視点で解説します。

 

 

その1:楽器の構成の違い

吹奏楽とオーケストラの最も一般な違いといえば、楽器の構成です。

 

簡単に言うと吹奏楽は、弦楽器、つまり、バイオリン、ビオラ、チェロを含みません。木管楽器、金管楽器、打楽器で構成されます。

一部例外的に低音の弦楽器であるコントラバスを含めることが多いですが、一般的には弦楽器がいないのが、吹奏楽と覚えましょう。

 

一方、オーケストラは、それに弦楽器が入ります。ただし、吹奏楽の構成にあって、オーケストラにはない楽器もあります。その最たるものが、サックス。

オーケストラでも、曲によってはサックスが入ることがありますが、かなりまれです。有名な楽曲はビゼーの「アルルの女」がありますが、通常クラッシック音楽では、ほぼ登場しないのがサックスなのです。

 

吹奏楽とオーケストラで同じ楽器が使われているいても、役割が異なります。

 

例えば、クラリネットは、吹奏楽では人数が多いです。これは、曲の旋律やハーモニーを作る役割だからです。ところが、オーケストラではこれはバイオリンの役割なのです。そしてオーケストラにおけるクラリネットはソロ楽器として、いいところで出てくる。といった感じで、同じクラリネットでも、楽曲における使われ方が違うのです。

Pixabay at Pexels

その2:コンクールなどの活動の違い

 

中高生のクラブで吹奏楽をやると必ずと言って話題になるのが「全日本吹奏楽コンクール」です。

私は、中学、高校、と吹奏楽を、やっていました。高校時代は吹奏楽コンクールの全国大会に出場したことがあります。野球でいうと「甲子園」です。全国の中高生吹奏楽が、全国大会を目指して(?)日々練習するのです。

 

中学受験の専用サイトでちょっとした統計が垣間見られます。

 

関東の中学校だと、8割の学校に吹奏楽部があります。(「部活に「吹奏楽部」のある高校」は下のリンクから)

 

一方のオーケストラ。

そもそも、オーケストラのある中学や、高校はあまり多くありません。同じサイトで、同様の数字がありますが、オーケストラがあるのは数%です。(「部活に「管弦楽部」のある高校」は下のリンクから)

 

弦楽器を小さい頃に初めて、中学生まで続けてオーケストラをやる、という人は少ないのでしょう。私の個人的な印象では、特にバイオリンなどは大きくなってから始めるのが結構難しいと感じます。

吹奏楽で使われる楽器なら、中学から初めても十分上達して団体で演奏することがすぐにできるようになります。

 

 

吹奏楽部の活動が、吹奏楽コンクールを目指す練習であれば、オーケストラの活動はもっぱらクラッシックコンサートの定期演奏会です。

私は、大学でオーケストラデビューしましたが、定期演奏会に向けて、クラッシック音楽を作り上げるのが、オーケストラの演奏活動でした。

 

このように、吹奏楽とオーケストラは演奏活動や、それに向けての練習の仕方が結構違います

 

 

その3:取り組む音楽の違い

吹奏楽部の活動は、コンクールが特徴ですが、それだけではありません。定期演奏会も実施しているのが普通なのではないでしょか。

そして、吹奏楽の定期演奏会は演奏曲目はジャンルのバリエーションも豊か

 

吹奏楽のオリジナル曲もあれば、オーケストラ用に書かれたクラッシック音楽を吹奏楽の楽器にアレンジした楽曲なんかも演奏されます。さらに、ジャズ、歌謡曲、演歌まで。まさに、無国籍料理のレストランのような状態です。

 

これが、吹奏楽定期演奏会の醍醐味とも言えるでしょう。私の高校時代、全国大会出場の吹奏楽部の定期演奏会は、プログラムの後半は、部員が演歌の伴奏に合わせて熱唱したり、ローラスケート履いて走りわまったり。なんでもありの演奏会でした。

そいうのができるのが吹奏楽ですね。

 

一方のオーケストラ。

 

演奏会では、大抵は、純粋にクラッシック音楽を演奏します。クラッシックのコンサートは以下のようなプログラムが一般的です。

  • 導入の小品
  • ソリスト入れた協奏曲
  • メインとなる交響曲

みたいな3部構成のプログラムです。

 

曲目の構成は、作曲者を合わせたり、作曲された時代を統一したり、一応考えて作りますが、アマチュアなので演奏したい思いだけで選曲して、統一感のないプログラムになる事もあります。

 

でも、吹奏楽のように、最近の楽曲のアレンジものを演奏することは皆無です。

 

娘はどうなるのか?!

さて、娘の話に戻すと、吹奏楽ではサックス。そして、オーケストラではバイオリン。両方いっぺんに活動することは可能なのでしょうか?しかも、アルトサックスはそれまで全くやったことが無い楽器。

 

ちなみに、娘のバイオリン歴は長く、昨年は、ウィーン国立大学まで習いに行っていました。

 

子供の頃から音楽をやっていると、色々応用が効くようで、サックスも始めたばかりでも、何となくやれちゃっているようにも見えます。

 

続けることができるでしょうか?

 

今後が楽しみです。