[対処法] Ubuntu 18.04.1へのアップグレードでプリンターが動かない
アップグレードでプリンターが使えなくなった
自宅のパソコンをUbuntu 16.04から、アップグレードインストールで、Ubuntu 18.04.1へアップグレードするとブラザーのインクジェット複合機(MFC-J6770CDW)のネットワークプリンターが使えなくなりました。
ubuntu 16.04 LTSから18.04 LTSへアップグレードしたらプリンターが使えない
半分諦めていましたが、解決したのでここに記載します。
原因は"ghostscript"のエラー
ブラザーのカスタマーサポートとメールにて何度かやり取りさせていただきました。その結果、サポートからは、以下のような回答が。
お問い合わせの件、弊社において、「Ubuntu16.04」から「Ubuntu18.04.1」へのアップグレードインストールを試してみましたところ、お客様のご申告いただいたのと同様の現象を確認いたしました。 弊社にて更に調査をいたしましたところ、Linuxの印刷システムの一部である「ghostscript」というモジュールが動かなくなることが判明いたしました。
え。やってみてくれたんだー。感謝感激。でも、ghostscriptは直せませんとの事。
そりゃそうです。
そこで、私の手元でもgsコマンドを、実行してみると。。。確かにエラーになります。
$ gs
GPL Ghostscript 9.25 (2018-09-13)
Copyright (C) 2018 Artifex Software, Inc. All rights reserved.
This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details.
./base/gsicc_manage.c:1244: gsicc_open_search(): Could not find default_gray.icc
| ./base/gsicc_manage.c:2261: gsicc_init_iccmanager(): cannot find default icc profile
./base/gsicc_manage.c:1244: gsicc_open_search(): Could not find default_rgb.icc
| ./base/gsicc_manage.c:2025: gsicc_set_device_profile(): cannot find device profile
**** Unable to open the initial device, quitting.
Ghostscriptのエラーの解決方法
ブラザーのサポートはすごい!
BrotherのLinuxへのサポートはすごいですね。私は、半ばあきらめていましたが、私の環境の再現までしてくれて調査いただきました。その心意気があっぱれです。
でも、この不具合。Ubuntuのアップグレードした人は、ghostscriptが皆さん使えなくなっているはず。ghostscriptと言えば、プリンターの内部プロトコル PostscriptとかPDFとか、そんな基本的な機能を実現しているモジュールです。
古くは、20年以上前に私が大学院の研究室にいた頃(古い!)にも、Unixマシーンでこいつを使っていたことがあります。懐かしい。。。そんな古くて新しいモジュールがUbuntuのアップグレードでコケました。
ブラザーだけでなく、ghostscript+CUPSを使った印刷ができないということです(多分)。
上記のPrinter “Filter failed”のリンクでも、RichoやEPSONでも治った、という報告があります。みなさま困っているはず。
ブラザーのサポートセンターはとんだとばっちりと言えるのではないでしょうか。