鼻から内視鏡体験談
人間ドックが久しぶり
本日、人間ドックで久しぶりに内視鏡検査をしていただきました。鼻から入れました。
実は、私、人間ドック自体が久しぶりです。会社からは受けろ受けろと催促されますが、無視したり、予定を入れたものの出張と重なったのをいいことに変更しない。。。など、なんとなく受けない状況を続けておりました。とにかく、検査が嫌いなのです。今回も、しぶしぶ予約して受けることにしました。
人間ドックと言えば、そのクライマックスはなんといっても内蔵検査。前日の夜から口に入れるものを制限し、当日の戦線に挑みます。以前は、人間ドックはほぼバリウム検査を意味していたのではと思います。私の親の世代でもそうでした。あのネロっとした液体を前日からの空腹のおなかにたっぷりと注ぎ込む。思い出しただけでもぞっとします。
ただし、最近は医療も進化したもので、内視鏡検査が普及しています。私は前回くらいから内視鏡に切り替えた記憶があります。いや、内視鏡だったけど、人間ドックの前にピロリ菌の件さか何かで内視鏡を飲んでいたので、人間ドックではそれを理由に検査スキップ。難を逃れたような気がします。おなかが痛くて内視鏡を何度か飲みましたが、その時は、口から。おえっとなるのも経験しましたし、寝てしまうような薬を飲んで気づいたら終わってた、という内視鏡検査も経験済み。
とにかく、前回どこで受診したか、何をやったかをすぐに思い出せないほど、遠い昔に人間ドックやったきり、サボっておりました。
口から?鼻から?究極の選択
過去の内視鏡検査の経験もあったので、本日の検査前の説明で、年配の係りの女性(失礼!私と同じくらいだと思います)が、口か鼻かの選択を迫ってきたときに、迷わず口を選びました。
ところが、これまでの私の経験を丁寧かつ、詳しくヒアリングしてきたその女性、あろうことか私に「鼻」を薦めてきます。その理由は、
- 多くの体験者が鼻の方が楽だと言う
- 口だと、おえっとなる部分に内視鏡の管が引っかる。鼻だとまっすぐに入るのでおえっとならない
- ここの先生は操作が上手
- 2つ経験しておけば次回、好きな方が選べる
- 鼻がダメでも、途中で口にすぐ切り換えられる
などなど並べ立て、よってもって鼻をやってみましょう、と言ってきます。なんの押し売りなのでしょう。
そもそも、鼻って痛いですよね?私、花粉症だし(秋の)。また、インフルエンザの時に鼻の粘膜を取る、あの細い綿棒。あれすら、私には厳しい。
でも、結局その女性の気持ちを汲んで「そこまで言うのなら。。。」と鼻を選択してしまいました。
鼻から内視鏡の流れ
その係りの女性曰く、鼻の方が口よりも準備に時間がかかるんだとか。
おなかの中の泡を取る薬を飲む
まず最初に、ちょっと背もたれが傾いた椅子に座らされ、気付けの一杯。白く、ちょっと粘性のある液体を紙コップで(20mlくらい?)一気飲みします。おなかの中の泡を押さえてカメラで見えやすくする薬だそうです。
空腹の一杯目としてはキツイです。ここでやる気が半分くらいになります。
鼻の粘膜を押さえる薬を注入
その女性が注射器みたいな、先のとがった容器から、両鼻に液体を注入してきます。ティッシュで鼻を押さえて、鼻から入ってきた液体を飲み込みます。なにかちょっとヒリッとするような液体だったと思います。
気持ちの悪いものを鼻から飲み込むこと自体が普通ではない感覚。ここで、やる気は完全に消失します。
私の場合、この後、検査の順番の関係で、鼻が不自然な状態でひとしきり別の検査を行いました。
鼻からのどにかけて麻酔する薬を注入
やっと私の番になったところで、鼻からまた別の液体を注入します。今度は麻酔薬です。これも、鼻から入れて飲み込みます。鼻の穴から垂れてこないように、ティッシュで押さえていると鼻の入り口の辺りや喉の辺りの感覚がどんどんなくなり、ツバを飲み込むのも難しい感じになってきます。
この辺りで、涙目になって、完全にあきらめの境地に到達します。
麻酔薬が効いてるかどうか、細い管のようなものを通して確認します。この時に右がいいか、左がいいか候補の「入口」が確定します。私の場合は右がよさそう、という話になりましたが、そこで、さらに右だけ薬を再注入。。。
この辺りで、完全に気力が消失しているのが分かります。
いよいよ鼻から管を入れる
ベッドに横向きで寝かせられ、目の前にはモニターがあります。モニターには内視鏡の先端のカメラの映像がリアルタイムで表示されます。その状態で、鼻から管を入れていくのですが、先生が、右の穴から少し入れたところで、鼻の軟骨がどうこう言い始めそして「この細さじゃ入りませんねー」と左の鼻に切り替えることに。え?左は2回目の薬入れてないけどなー、と思いながら、左の鼻へ管を入れられます。こっちはよかったみたい。
その鼻の細いところを通すと中は広いからいいのですが、細いところが難しいようです。左から入ったものの、痛いです。最高に痛いので、痛いって言ったのですが、少しやってみましょうと進めました。
この頃には、もうモニターなんて見てられないので、勝手にやってっ感じで目をつむってただただただ終わるのを待ちます。おなかがゴロゴロ言います。鼻に違和感があるものの、それ程いたい感じはないけど、辛いです。
終わってから、先生が、「鼻の形がいい人は軟骨がしっかりしているから入りにくいんです」と言います。私は、入りにくい人のようでした。
検査の結果は?
ひとしきり内視鏡でおなかの中を撮影していたようで、終わったらすぐに、静止画で先生と一緒に確認しました。こっちは涙目でもうろうとしていますが、なんとか話を聞けました。
どこもかしこも、全部きれい。「健康そのもの!」だそうです。
でしょー!!!だからこんな大変なことやらない方がいいんですよ、と言いたくなりました。
おススメの鼻から内視鏡。私には鼻は痛すぎます。終わってからすこし鼻血出てました。
という訳で、次回は口からにします。