ICT活用の三田国際学園のプログラミング教育。自分の中学時代と比べてみた。
中2娘のプログラミング?教材
うちの娘は、東京用賀にある三田国際学園に通っています。中高一貫の私立高校の中2です。
三田国際学園は、ICT教育に力を入れている学校で、Apple のdistinguished schoolのプログラムの認定を受けています。サイトで検索してみて下さい。(教育 – Apple Distinguished School)東京の世田谷区で三田国際が1校だけ出てきます。
というのも、中学に入学した直後からiPadが全員に配られ、授業や宿題の提出など、iPadをフル活用した教育が行われているのです。もちろん、iPad の代金は親が支払わなければならないのではありますが。。。いろんな意味で、さすが、私立です。
最近、娘の授業の内容を教えてもらいました。なんでも、プログラミング?の授業でHTML やCSSを学んでいると。
プログラミングの教材はiPadのビデオ
娘から見せてもらった教材はすべてビデオ教材。iPadで再生してくれました。
HTMLのサンプルサイトのソースコードを開き、どこを変更したら、ブラウザ画面のどこが変わるかというのを、先生と聞き手の二人で進行していくようなものです。
さすがは、現代の教育です。
これがあれば先生がいなくても自分で学習することも可能。
ただし、ブログを書いてWordPressのカスタマイズまでこなす私からすると、このビデオで同じ事をやって見たからと言って必ずしも自分で全て1からHTMLのサイトがでいるとは思いません。
でも、中学生と言えど日常的にスマホで検索してサイトから情報を得るのが当たり前の時代。世の中のコンテンツがどうやって作られているかを知るきっかけにはちょうどいいと思いました。
自分の中学時代を振り返る
そんな、最先端教育を受けている娘を見て、ふと自分の中学校時代を思い出し、比較してしまうのです。
小学生でパソコンを持っていたのは「お金持ち」
私は、今でこそ世田谷区喜多見に18年も住んでいて都会の人のフリをしています。
でも、出身は北海道の片田舎、芦別市です。小学・中学時代は芦別市に住んでいました。
スマホもインターネットもない時代。最先端技術を学ぶのは雑誌等の書籍。そして、その書籍ですら、家から何キロも離れた市街地(!)の本屋さんもまで行って購入する必要があったのです。しかも、小さな市なので、本屋さんも駅のそばに一軒あるくらい。
そんな街でも、商売をやっているお金持ちのご子息が友達におりました。
その家に遊びに行くと、当時は学校にも置いていないような高額のパソコンがあり、目の前でプログラミングしてゲームを作ってしまう友達をとても羨ましく思ったものです。
パソコンは、当時のパソコンのトップブランド、NEC のPC-8800シリーズだっかと思います。モニターなど周辺機器含めて数十万円のおもちゃだったはず。
うちの親はそんな高額で、親も扱えないものを子どもに買い与える事もせず、かずし少年はただただパソコンが羨ましく思うしかなかったのです。
MSXという規格とBASIC
確か数万円でパソコン本体が買えるようになったのはMSXという規格ができてから。
私が中学生の頃です。
8bitのマイコンを使って各社が共通に使える規格ができて、それに合わせて共通仕様のパソコンが色々なメーカーから発売されました。
その頃に、私もようやくお小遣いやお年玉を貯めてパソコンを入手したんだと思います。
これまた当時のパソコンの有名ブランド、富士通製のFM-Xという機種を手にしました。(Wikipedia: FM-X)
プログラミング言語はBASIC。夢中でゲームを自分で作ったり、パソコン雑誌からプログラムのコードを打ち込んだりして使い倒した記憶があります。
懐かしいFM-Xの写真が豊富な記事がありました。
プログラミングは自力で学ぶしか無かった
田舎でパソコン教室がある訳でもなく、教科書があるわけでもない。パソコンを使いこなせるのはお金持ちの子供たちのみ。そんな時代と場所でしたので、プログラミングは自力で学ぶしかありません。
雑誌でプログラミングを見ては、どうやって出来ているのかを考える。実際にV-RAMを叩いて絵を出してみる。
しかし、そうやって自力で技術を身に着けたからこそ、今でも週末プログラミングで新しいプログラミング言語に手を出してしまうのかも知れません。
今では、BASICを学ぶには、数千円のIchigoJamという小さなボードコンピュータで済んでしまうのです。
現代は、いい世の中です。
iPadのビデオ教材で手軽に学べる現代。それはそれで進んでいて素晴らしいです。ほしいものはすぐ手に届きます。
だからといって物事を深く知れるとは限りません。自分で苦労して身につけたもの程価値があるのです。応用ができるのです。
iPadのビデオ学習は、学びの入り口、きっかけとしてはとしてはとても良いです。でも、その次のステップは、とても大きなギャップがあることを、娘には知ってほしいものです。
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