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これは面白い! Google Fitのカメラを使った心拍数測定。Pixel3でやってみた。

ライフハック

こんにちは!

世の中、技術の進歩が早いですが、週末にのんびりと趣味プログラミングしながら最新技術をキャッチアップしているしずかなかずしです。

突然ですが、ヘルスケアのガジェットは何をお使いですか?

コロナ禍で健康に改めて注目している方も多いのではないでしょうか。風邪の症状かと思ったらコロナ感染だったなんてことは当然避けたい訳ですが、コロナによって現代人の生活様式が大きく変わりました。仕事もリモートで、出歩かなくなって、結果、自宅で食べてばっかりで体重が増えていく「コロナ太り」といった変な言葉が流行るほどです。そりゃ、健康状態にも注意が向くばかり。スマートウォッチのような腕時計式のガジェットを使って、心拍数や体温など、自身の身体の状態を知りたくなるのは自然な流れと言えます。

そんな中、AndroidスマホのアプリGoogle Fitに面白い機能が搭載されたというニュースを得ました。

スマホのカメラ機能で心拍数や呼吸数を測定する、というものです。私のように、スマートウォッチやスマートバンドなど腕に常時つけておくことを邪魔に思い、購入をためらっている輩には朗報です。

早速使ってみましょう〜!

Google Fitとは?

Google Fitとは、Google製の健康管理アプリです。スマホを持ち歩いていると移動した際に歩数や身体への負荷を数値化してくれて「ハートポイント」なる指標で計測結果を提供してくれるものです。スマートウォッチが無くても大丈夫。普通にスマホにアプリをインストールしてすぐに使い始めることができます。

ハートポイントは世界保健機関(WHO)と作った指標だそうで、単なる歩数ではなく、"どのくらい強めの運動をしたか"を示すものです。つまり、ゆっくり歩いたときよりも早く歩いた方が身体には負荷がかかるわけで、その運動量を評価してあげよう、という数値です。

Google Fitは他にも、他のヘルスケア系のアプリと連携して、日々の健康活動を視覚化・一括管理するといった機能もあります。現代人が毎日持ち歩くスマホで健康管理をトータルで面倒見てくれる便利なアプリです。

※ Google FitのWebサイトから転載

スマホカメラを使った新機能!心拍数測定

そしてこのGoogle Fitアプリにスマホカメラを使った新機能が搭載されました。スマホカメラ単独で身体の状況を計測できるようになります。

コロナ感染においては無症状でも、体温の他、安静時の心拍数や呼吸数が上昇する、というのが身体に起こる変化、重症化の前触れだそうです。なので、GoogleやAppleといったテック企業はこぞって心拍数測定の仕組みを彼らの製品に組み込み始めています。ただし、Google Fitの心拍数測定機能は、2021年3月時点ではGoogle製のスマホPixelシリーズのみです。私は、ちょうどPixel3のユーザなので、この機会にGoogle Fitをインストールして使ってみることにしました。

それでは、心拍数を実際に測定してみましょう。

Google Fitの「ホーム」画面に「心拍数の確認」のカードが表示されていますので、「はじめる」を押すとスマホのカメラが起動します。スマホの背面カメラを軽く人差し指で押さえると、測定開始です。

Google Fitのホーム画面の「心拍数の確認」

正直私は、このアプリを使うまでカメラレンズを指で覆ったことがありませんでした。指がレンズに接触すると映像は真っ赤になるのですね。これは新鮮な体験ですね。私という人間「かずし」に、ホントに血が通ってるって感じがします。ただ、指で触ることでレンズが汚れちゃうのが気になるところではあります。

さて、画面が真っ赤になってしばらくすると右側の方からグラフが徐々に現れます。この間もカメラの映像は真っ赤に映っているわけですが、人間がこの画面をじっとみっていても赤の変化に気付けるようなものではありません。アプリは本当に僅かな色の変化を抽出しているようです。

Google Fitで心拍数確認中!

そのままの状態で30秒じっとしていると測定が終わります。以下のような結果画面が表示されます。よかった、正常です。

ポイントとしては、この作業、明るいところでやりましょう。また、あまり強く押し込みすぎるとダメみたいですね。でも、神経質にやらなくても大丈夫。そんなに難しくはありません。よくできています。

Google Fitで心拍数測定した結果!

動画も撮ってみましたので、アプリの血流計測による心拍数測定の様子をご覧ください。

私のスマホ。2,3年前のモデルですが、Pixel3、まだまだ使えます。最近 Docomo に修理に出しました。その奮闘記も合せてご覧ください。

呼吸数もカメラで測定できる

同様に呼吸数もカメラで測定できます。紹介ビデオがあったので、そちらもご覧ください。

呼吸数の測定は、スマホの内側のカメラ(自撮り用のカメラ)が起動して自分の顔がアプリ画面上に映ります

カメラの画角に胸から上の部分が表示されるようにスマホを構えると、数秒で顔の周りに点線の枠が現れます。カメラは完全に固定しなくても、手で持ってじっとしている程度でちゃんと測定ができます。呼吸の測定も、体験としてシビアな難しい操作ではなく、手軽に実行できます。

それでも、Google Fitアプリは、顔の細かな動きを読み取って、呼吸の「吸った」「吐いた」を認識しているようです。普通、人間が遠目で他の人の顔をじーっと見ていても、今息を吸った、今度は息を吐いた、なんでことはわからないですよね。アプリ画面には、カメラの顔を認識してその情報がグラフで出てくるんです。ここまで来ると画像認識の技術進化もスゴイの一言ですね。

問題は常時測定?

心拍数、呼吸数の測定が、スマホのカメラだけで測定できるようになったのは素晴らしいことです。スマートウォッチやヘルケア向けスマートバンドのようなハイテクガジェットを購入しなくても気軽に測定できます。

ただし、スマートウォッチと違って、定常的に監視し続けるわけにもいかず、「測定」という行為をユーザ自身が実行しなければなりません。このアプリは測定した結果は保存されグラフ表示もしてくれるのですが、使い方としては、例えば、寝る前の落ち着いた時間帯に毎日測定する事を習慣化しよう、などルールを決めて測定するようなイメージになるのでしょうか。そうでもしないと、これらの数値の変化に気づけないでしょうね。

最初は面白がって測定してみますが、そのうち飽きたら測定しなくなってた、なんてことになると、このアプリだけではいつ襲ってくるかわからないコロナのウィルスとは戦えないかも知れません。

やはり定常的な気づきを自動的に与えてくれるよう、スマートウォッチのような別の機器があったほうが良いのかも知れません。スマートバンドは中国系ハイテク企業の製品(例えば、以下のXiaomiなど)はかなり価格が下がってきているので、選択肢してはアリですね。